Java に関する本について

ここでは自由研究セミナーで Java で一応簡単な applet は作れるようになった人が Java についてさらに学びたいと思った時のための本をいくつか紹介します.

セミナーで使った

はとりあえず Java で何か書き始めたいというのには良いと思います. しかし, ほかのプログラミング言語を知らない人が独習目的で使い続けるのは勧めません.

はじめに,Java に関する本はたくさんありすぎて私の知らない本がほと んどです.また本のスタイルの好みは人それぞれなので, いろいろ見て自分の気に入った本を使うと良いと思います.

目的によって選ぶ本が異なります.いくつか目的が考えられます.

  1. Java の概要を学ぶ
  2. Java を通じて programming のしかたを知りたい
  3. 何かアプリケーションを作るために必要な技術を学ぶ
  4. 楽しんで(?) Java で coding したい
これらの目的は排他的ではないのですが,どれを重要視するかによってアプロー チが変わります.

まず,本ではないですが, Java API を使うのに慣れた方が良いです.辞書みたいなものです.

長期的に見ると大事だと思う目的は 1,2 です.1. の概要を知らないと不要な回 り道をしてしまいますし,そういう癖がつきます.また,2 の programming の考え方を持たないといつまでたっても救いようのない応用性の無い,保持し づらい code を書くことになります. ただ, 2 の目的は頭にとどめてもう少 しあとに回しても良いとは思います. Java に関してはセミナーでは時間が無かったのでむしろ 3 に近く必要最低限 しかしていないので,扱っていない内容がかなりあります. 1. の目的には Java の教科書的な本を一冊初めから終わりまで読めば良いと思います. 基本的な側面をカバーしていて,一つ一つのポイントについて簡単な完結した code の例を多く書いてある本が良いと思います. この目的には難しい本は避けた方が良いです. いろいろな側面について簡単な code を自分で作って納得するという感じが良いと思います. (セミナーもそう意図しました) 一例をあげます.

個人的には 2. の目的だと

は良いと思います.OOP (Object 指向) を含め,長い目で見たときセンスのあ る coding につながると思います -- Java を越えて.しかし,この本は高い ですし,速効性のある本ではないです.

Programming が少しできるようになれば, 基本的な考え方に関しては以下の

は名著です. 古いですが今でも基本的な考え方は適用できます. 短いですし, 強く勧めます.

3. の目的では自分の目的に合う本を見つけて必要なところを読んであとは API を眺めたりとかで良いと思います.

4. みたいに楽しもうと思ったら,IDE (統合開発環境) を使うことに慣れると 良いかもしれません.Eclipse というフリーの優れた IDE があります. ソフトウェアをいろいろ使うのが好きであれば面白いかも知れません. これに関する本も既に結構でています. また,本格的に GUI 使って coding をするには IDE はほぼ必要だと思います. (逆に中身に興味があっても GUI は最低限というなら必要はないのですが) IDE を使っても, Java 自体の基本的な内容は別に学ばねばなりません. IDE はあくまでも書くときのツールです. (多機能エディターみたいなものです.) programming 自体が出来る方が重要です.

参考書を 1 つあげます.

みたいな本が入門には良いと思います.
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Last modified: Sat Oct 14 13:59:04 JST 2006